決算とか決算書とは何だろう?

決算とか決算書とは何だろう?

さてここで、会社経理と法人税の関係を簡単に見ておきましょう。
会社では、毎日の取引を伝票に記録していきます。これをもとに、通常は毎年1度、「今年はいくら儲かったのか、いくら経費を使ったのか」という合算をします。これを「決算」といいます。決算を行うことにより、はじめてその事業年度の成績が明らかになります。
決算の時に会社はいくつかの書類を作成します。損益計算書とか貸借対照表等です。ではこの損益計算書を見ながら利益が出る仕組みを見てみましょう。

会社の利益が出る仕組み

まず会社には「売上」があります。ここから「売上原価」を引いたものが、「粗利益」です。
売上原価とは、メーカーの場合は材料費、製造経費、そして製造部門に従事している人の労務費の合計に、期首棚卸高を差し引いたものです。材料費等は簡単に計算できますが、棚卸高(要するに在庫です)の計算は複雑です。この計算方法によって売上原価の額も変わってきます。
さらに粗利益から「販売費および一般管理費(家賃、光熱費、営業費用など)」を引いたものが「営業利益」になります。そしてここから利息などをプラスマイナスして最終的な「税引き前当期利益」を出します。法人税はここにかかります。
法人税のことを知るには、こうした経理の知識が不可欠ですが、どのように計算されるのかといったイメージを理解していただければと思います。さらに詳しい経理の話は省力させていただきます。